2006年09月29日

“83deep”購入! 〜タックル選びの精神〜

20070422rod 83deep

 2006年9月27日、偶然にも本ブログを立ち上げた日であるが、ずっと欲しくてなかなか手に入らなかった念願のロッド“ブリーデン GlamourRockFish TR83deep”を、とあるWebショップで見つけ購入した。

 「ロックフィッシュ」や「メバリング」、「83deep」などのキーワードで検索してここへ来られた方であれば大抵ご存知であろう、メバリング界の先駆者でありアイドル?あのレオン師のサイト(正確にはサイト「めばるing」の管理人は健太郎氏)に度々登場し、絶妙なコンセプトから紡ぎ上げられたそのポテンシャルの高さを見せつけている「至高のロッド」だ。

83deep 1stimage

 Popyは「形から入る人」ではない。備えやその他持ち物等においては常に万全を期しているが、それらは釣果を目指したものではなくあくまでも必要最低限の安全性と高いレベルでの利便性を押さえたスタイルだ。テクニック(技術)や、それこそ「技」や「腕」たるものは、あえて不利な条件を選んででも自らの力で磨きたいと思うのが、僕のささやかなこだわり。苦労することや難しいことって、やり遂げること自体が楽しいし。

 たとえば友人と二人で釣行するとしよう、その友人はまるっきり釣り初体験のド素人。彼の手にはあなたの自慢の使いこんだロッド、そしてあなたの手にはその釣り場においては有り得ないような間違った選択のロッド、仕掛けは二人同じものを使用。その場所はテトラ場で、そこではカサゴやメバル・アイナメの探り釣りをするという状況であれば、友人の手には4ft.の高感度ソリッドティップのテトラ竿、あなたの手には8ft.ガチガチシーバスロッド、さぁどちらがより良い釣果を上げるだろうか?

 まぁロッド長はさほど重要ではない、テトラ探り釣りをすることの多い自称「テトリスト」のPopyは6ft.のライトリグキャスティング系ロッドでいつもやっているが、むしろテトラ竿使用の頃よりも格段に釣果は上がっている。釣果を大きく左右するのはロッド自体の感度と調子、そして釣る人の感性だ。カサゴなどは「むこう合わせ」と言われるように勝手に食って勝手にフッキングしてくれるということが多い魚ではあるが、わざとロッドを強く握ってみたり食いこみ時に妙なテンションをかけてみたりして違和感を与えてやるとこれが釣れない。アタックはしてくるのだけれど、咥えてから丸呑みするに至らない。硬い変な竿で上手いこと食わせた(食われた)としても、そのコツコツとしたアタリはシーバスロッドではまず感知できないだろう。アワセを入れなければフッキングしない浅い食い方だった場合、アタリが取れない以上はエサ(≒ルアー)が吐き出される可能性は大きい。

 また「釣る人の感性」と言ってみたが、まぁこれはいわゆる「センス」のことであり、曖昧ではあるが重要なことだ。海を陸から見て、あそこで潮が反転して巻いているだとか、あの辺りに海藻が群生しているとか、動きや色で見て取れる部分を察知するのは感性ではなく洞察力に近い。その目で見て感じられる情報から、見えない海底の地形や魚の着き方を想像する(=もちろんそこに知識も介入する)その頭が、ここで言う感性である。そんなマニアックな話を素人さんに持ちかけなくたっていいはず、むしろ自分の初釣行のときどうやって攻めていたのか、解らないなりに考えてどこに魚がいると予期して仕掛けを通していたのか、そこに答えがある。

 初めてテトラに上がり、探り釣りをし始めたあの頃、僕もド素人だった。それこそ初めての日には道具も何を持ったら良いか解らず、ロッドなんてシーバスロッドwww。シーバスロッドにチンタメバル針にシラサエビ…。それでも釣れたには釣れたが、物が物だけにね…。しかしながら当時の僕はそのエビを通す位置の選択がなかなか鋭く、穴や魚が隠れていそうな陰はいくらでもあるのに、その中からなぜか「気になる穴」みたいな、「いや、俺なら絶対ぇあそこに入って隠れるな、うん」みたいな、妙な感覚があり、そういったところにからはかなりの確率でカサゴとアイナメが飛び出してきたのだった。そして掛かった魚は穴へ戻られないように素早く引きずりだした。アワセという言葉も知らないうちから、釣るためにする動作の基本を感覚で知っていた気がする。

 きっと僕は、今シーバスロッドを持ってテトラに探り釣りに行っても、結構な数釣ってくるんじゃないかなw。(←何言ってんのコイツ?アホ?ってツッコミは無しね)

 べつに僕がセンスが良いとか上手いとか、そんなことが言いたいんじゃない、ただ、かつてそういうものだったんだと、今ここに書くことで自分を振り返ることができる。そしてあの頃のそのセンス?感覚?のようなものを基礎に色々と味付けを重ねつつ、今日まで高釣果を上げてきたことは、なんだか嬉しいし、良い意味での自信につながる。

 例え話や余談が長々となったが、道具としてのロッドの選択は必要不可欠である。当たり前だけどね。そして、その場所にその釣りに相応しいと思われるロッドやその他タックルもろもろを用意して、完璧と思われる装備で釣行しても、意外に釣果は伸びなかったり(=運や天候や魚の活性という条件は別として)、納得のいかない場面に遭遇するものだ。そして、タックルに関心を持ち始めると、そのタックルの特徴や限界というものが自ずと見えてくる。下手くそが開き直って「このロッドでは釣れないね」などと口にするのとは違うが、「このロッドでは、釣れない…」そう思う日がくるのだ。それがPopyには結構長い時間かかったが、ここ数ヶ月ずっと悩み葛藤があった。手持ちのロッドでタックルでやれるだけのことはやった。テトラにぶつけて折れても壊れても直して使い続けた、べつに出費をケチっていたわけではないんだけどね、それまで必死になってやってきたことが新しいタックル買ったら簡単にできると思うか?って自分に問い詰めると、安易にタックル新調という選択はできない。

 単純に「短い竿では遠投げできない」とか、「硬い竿では食いこみが悪い」とか、そう単純であれば答えはすぐに出るしロッド選びは簡単だ。「繊細なアタリが取れる感度は欲しいが、力強いフッキングと大きな根魚を浮かせられるパワーも欲しい」となると、「柔らかくて硬い竿」といった矛盾が起きる。相反する特性を高いレベルで融合させたり、融通させたりしながらそのバランスを取りそのバランスの精度を切り詰めてゆく、それは難しいことなのだ。これとちょうど同じようなことがサイト「めばるing」内の「無知の知」というコラムで語られている。

 そういうわけで、…って全然まとまってない気がするが長〜くなってしまったのでこの辺で切り上げよう。。。上記のような考えの中で自分の求める釣り方や釣果、ロッドの特性やその限界を都合し合ううちに、次の段階へステップするために必要な物を考えなければならなくなった。その答えの1つがこの“ブリーデン GlamourRockFish TR83deep”だった。けっして「めばるing」のサイトを見て「みんなこれで釣ってるからこれ!」とか「レオンさんが使ってるから!」とか、そんな憧れみたいなもので選択したのではない。このロッドを持つ人は、どうか皆がPopyと同じような考えでいてほしい。このロッドの良さを、そのありがたみを、100%堪能するためには、「その必要に迫られているべき」だと思うから。

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Popy

幼い頃から海が好きで、ともだちと誘い合って何気なくやっていた「釣り」。成長し大人になり、しばしのブランクが空いたのちに、行動力・経済力・情報収集力を持ち合わせて改めて踏み込んだこの世界、ここが自分のあるべき場所だと知った。いつもの場所へ、ときには新しい場所へ赴き、釣ることを楽しみ、そのために尽くす手段や試行錯誤を楽しみ、釣り上げた生命に感謝し、それらすべての気持ちを友人と分かち合い、次の釣行を楽しみにしながら過ごす毎日。釣りは、釣るだけじゃない、だから楽しい。
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