2006年10月15日

坂越チョイ遠征 & 83deepシェイクダウン・インプレッション

20061015sakosiwan
朝靄(もや)の坂越湾。靄のむこうには本来ならば家島諸島が見える。

 東二見人口島への釣行が続き、釣果にも満足してきたので、また新たな釣り場を目指すことにした。テーマは「より西へ」。明石海峡の海流に支配される場所を離れ、瀬戸内の恩恵を受けられそうな港湾部を探した。地図はもちろんのこと航空写真も見て、周辺の地形や河川の有無等も確認し、今回選んだ場所は兵庫県赤穂市の「坂越湾」。今回はまたLucky毒魚氏と二人での釣行。

 5:45頃、なんとか日の出前に到着することができた。最初に降りた場所にはテトラ場と磯場があり、潮が引いていたためかなり遠浅な状態ではあったが海底はゴツゴツとしていて変化に富んでおり、水深は無くても何か魚はいるだろうと確信し、さっそくタックルの準備。。。今回ももちろん根魚狙い、専らキャスティングを主体とした釣りをする予定で、ここで初めて「83deep」を登場させることになった。

 本日の先発選手はまたしても「ジャコネール」、これに0.9gジグヘッドの組み合わせ。この軽いリグを83deepでいざキャスト!うほっ、飛ぶっ!超軽量リグ+PEライン+やや横風という条件にも関わらず、15m〜程度の狙ったポイントへ案外簡単に撃ち込めた。バシッと振り抜くとピシュッと低い軌道で飛んでゆく、気持ち良い♪

 リグを投入した後、83deepはここからが感動の嵐だ。

 リグを着底させ、ロッドを煽ると共にリールのハンドルを半回転させその惰性でラインスラックをやや取ってやると、途中でロッドを持つ手の感触が変わった。ラインはまだまだ風でフワっと弛んでいるのに、ジグヘッドがコロコロと海底の凹凸の中で滑ってゆくのが、その弛んだラインを通じて伝わる振動となり、8,3ft.という長いロッドの手元までかけて増幅されて「反響」となって肌で感じられる

 海底の細かな段差や、リグが隙間や低い方に落ちてゆく動きが解るということは、根を攻める根魚釣りにおいてこれ以上のことは無いというくらい重要で嬉しいことだ。

 メバリングでは表層から、またカーブフォールで攻めていくパターンが一般的だが、カサゴやソイ等の底物根魚を狙う場合、まずは底を取ってそれからリーリングではなくロッドで底を聞きながら攻める。これを「ボトムパンピング」と言うが、横方向へのスイミングではなく根掛かりを避けながら縦方向のアクションでリグを寄せてくるにあたって、8フィートオーバーというレングスはまた相応しい長さであり、絶妙な選択であると言える。キャスタビリティと感度・リグの操作性、じゅうぶん過ぎるほど煮詰められたこのロッドに、正直感動した。

 また、83deepはロックフィッシュロッドとしてはやや硬めの穂先であるが、これもまた絶妙。キャスタビリティへの貢献はもちろんだが、硬さゆえにリグやラインからの情報が穂先に吸収されずに手元まできちんと来る。単純にロッド任せな発想で「食い込みの良さ」の話をした場合、これは最高に良い食い込みではないはずだが、ワームを魚が吸い込むそのフッとくる変化をアタリが明確に出る一瞬手前で感知できてしまうから、先手を取ることが容易だ。アワセるなり、やや待って送りアワセをするなり、手元で聞きながら選択する余裕さえある。機能や現象として「食い込みが良い」のではなく、あくまでアングラーの意思として能動的に「食わせが良いロッド」と言える。

 さて、ロッドインプレッションとは話が前後するが、そろそろ釣行記の話に戻ることにしよう。前述のように83deepの恩恵に多分に触れることができ、潮の引いたドシャローな状態の浅場でも楽しく遊ぶことができた。立ち位置から半径30m以内の水深は30〜60cmくらいと見られ、チラホラと動く小魚も目視では確認できない。しかしまぁ底はゴツゴツの岩肌、きっと根魚の稚魚が隠れているはず。あえてチビ根魚を釣ってみようじゃないか。

 先にテストキャストをして底の地形を確認していたので、あらためてチビ根魚が居そうなポイントを叩く。チビにも食えるようにスローで動きの予想がしやすい縦寄りのスイミングで誘う、するとすぐにフっときた。一瞬待ってから軽くアワセると、海面からぴょこんと飛び出してきたのはこいつ…

20061015soi.
↑チビ過ぎて魚種の判別がしにくいかもしれないが、これはタケノコメバルの稚魚。

 解ってはいたが、ここまでチビだとも〜笑うしかないね。83deepで釣った記念すべき最初の魚、それがこんな大物で僕は嬉しいぞ!(爆

 このあと同じようにしてチビたちを5匹釣り上げた。途中わざと手前まで寄せてきてチビっ子チェイスを見せてもらったり、それなりに楽しかった。しかしまぁ、ここまで小さな魚を掛けるのはむしろ難しいことかもしれないと思った。従来テトラや波止周りで探り釣りをして目に見える位置にこのサイズが出ても、当たるばかりでちゃんと食わせられずフッキングには持ちこめないのが普通だった(まぁ普通は狙わないが)。しかし83deepならその反響に対する自身のレスポンスで食わせられるんだな、というのが今回解ったこと。

20061015dokuuo_on_tetra
沈みテトラ先端から竿を出すLucky毒魚氏


 湾内を東向きに移動しながら各所で遊んでみるが、釣っても釣っても嬉しいチビサイズばかり。それはそれで楽しいけれど、お土産にならないので移動。坂越湾をあとにした。潮位が無さ過ぎて潮も動かないし釣りにならない感はあったが、初めての釣り場でそれも海底ストラクチャーが豊富な今回の場所だけに、海水の少ない状態で地形を確認できてよかった。今回の坂越は下見ということで終了〜。

 海岸線をグネグネと東へ走り、相生湾側の鰯浜というところや室津の漁港に寄ってみたが、どこも渋いようで嫌なムードだった。Lucky毒魚氏はここでチビメバル10cmをゲット!結構満足しておられました。

 「二見行ってデッカイの1匹釣って帰ろかぁ〜」ということで、帰りに東二見人口島に行き、手近な東側テトラで実釣。ここはもちろんマイクロショットの出番。しかし行った時間が遅すぎたっ、時刻は11:15。しかも干潮で潮止まりのど真ん中、アイタタ…。まぁまぁ釣ろうじゃないか、しばし頑張ること5分ほど…

20061015mebaru

 お決まりのサイズだが、やはりメバルは嬉しい♪しかもこいつはかなり美しい魚体だった、頭部から背中にかけてきれいなブルーに輝いていた。俗に言う「ブルーバックメバル」だ。写真では解りにくいけれど、写真でもエラのあたりがちょっとブルーに見えるでしょ?

 朝4時前から起きていて昼までやってりゃお腹も空くわ、かなりの空腹に耐えかねて本日の釣行はこれにて終了。ひさびさに釣果には恵まれない日になったが、釣果よりも大切なものを得られたと思うし、坂越の自然の釣り場で竿を出すのはとても楽しかった。

 83deepのシェイクダウンを終え、その特性や特異性、異次元の物とも思えるほどの超高感度の情報伝達性、それらを最大限に活用するための方法を頭に入れ、そしてまだ知らぬ秘めたる魅力を残し、このロッドに大いにハマった。今後のアプローチの仕方が変わってしまうほどのロッドであることがじゅうぶんに認識できた。今後またブリーデンのGlamourRockFishシリーズ、74エレクトロや68ストレンジも購入してみようと思う。それらのロッドの方が83deepよりも感度優先設計なので、感度という意味ではもっと強烈な楽しさが味わえるはずだ。

以上、坂越レポートと83deepインプレッションでした。

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幼い頃から海が好きで、ともだちと誘い合って何気なくやっていた「釣り」。成長し大人になり、しばしのブランクが空いたのちに、行動力・経済力・情報収集力を持ち合わせて改めて踏み込んだこの世界、ここが自分のあるべき場所だと知った。いつもの場所へ、ときには新しい場所へ赴き、釣ることを楽しみ、そのために尽くす手段や試行錯誤を楽しみ、釣り上げた生命に感謝し、それらすべての気持ちを友人と分かち合い、次の釣行を楽しみにしながら過ごす毎日。釣りは、釣るだけじゃない、だから楽しい。
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